梅を見よう 太宰府天満宮で故郷を思う

今年も梅の季節がやってきました。
梅の名所にはときおり、伝説をともなうところがあります。

今回は、太宰府天満宮の飛梅伝説を紹介します。
学問の神様でしられているこの神社ですが、故郷を思う場所としても、とても趣のある場所なのです。

伝説の梅

福岡県にある太宰府天満宮は、全国に多々ある道真公をまつる天満宮の総本社と言われています。

幼少のころから学業に秀で、神童と呼ばれた道真公は、その後成人になりますます勉学に励みました。当時の最高位であった文章博士(もんじょうはかせ)となり、出世をしていくのです。

天皇に見いだされ遣唐使の廃止を進言したり、讃岐の守としてまちを建て直したりと、政治の中心で活躍していましたが、晩年は藤原氏の策略により、京都から大宰府に失意のうちに左遷させられてしまいます。


     東風ふかば 匂いおこせよ梅の花 
                あるじなしとて 春な忘れそ



道真公が京都を離れる際に、自宅の梅の木の下で詠んだ歌と言われています。

本殿向かって右側にある梅は、その道真公を慕うあまり、京都から大宰府までとんできたとされ(飛梅)それは今も伝説となって語り継がれています。

生涯をここで終えた道真公ですが、学問、至誠の神様として慕う民は後を絶たず、現在まで続いています。

ここにある梅の木は約6000本。飛梅はその中でも早咲きであるため、年明けから多くの受験生を見守っています。
甘い香りと受験生の緊張感との風景が、まさにこの時期ならではの雰囲気を作っています。


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飛梅




軍師官兵衛のゆかりの地

さて、現在放送されているNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、黒田官兵衛もこの地と深いかかわりがあります。

関ヶ原の合戦後、福岡城の住まいが整うまで、官兵衛はこの地で隠棲していました。
そして戦火に焼かれ荒廃していた天満宮を建て直し、橋や楼門を整備しました。

福岡城が整った後も、ここが気に入っていたのでしょう、その後2年間ほど草庵を構えていました。今でもその井戸が残っています。

官兵衛もまた、道真公を深く尊敬し、それにちなんだ和歌の会をひらき、積極的に民と交流し、この地にとけこんでいきました。

故郷から離れたところで過ごしてきた歴史上の二人を思うと、春の喜びがほころび始める天満宮を歩いていても、どこか深い感情がわいていきます。


太宰府のおすすめ

さて、太宰府天満宮を訪れたなら、まず食べたいのが、梅ヶ枝餅です。
小豆餡を薄い生地でくるみ、梅の刻印入りの鉄板で焼いた餅のことで、梅の香りがしたり、梅餡が入ったりしているわけではありません。


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太宰府天満宮参道 やす武 太宰府名物 梅ヶ枝餅



このお菓子もまた、道真公に由来しています。
失意のうちにこの地にやってきた道真公を案じ、ある老婆がこれを献上したことが始まりとされています。

道真公の誕生と命日がそれぞれ25日であることから、毎月25日にはヨモギ入りの梅ヶ枝餅が販売されるということです。


スタバがすごい

意外なことですが、参道沿いのスターバックスがとても人気があります。
2011年の12月に建てられたこの店は驚きの連続です。
まずその外観。

マッチ棒というか竹刀を組んだような、木組みのつくりで、見ていると中に吸い込まれていきそうです。同時にこちらに飛んできそうな勢いも感じます。とにかく、斬新としか言えません。

これは建築家、隅研吾氏がてがけたもので、その店内は奥行きがあり、斬新さの割には木のぬくもりがあり居心地のよさを感じます。店の奥に庭があり、太宰府天満宮のシンボルである梅の木を植えています。

ここはオープン当初、とても話題になったのですが、見事にこの地に溶け込み、地元の人から愛される店になっているそうです。

いついっても混んでいるのが難点と言えば難点ですが・・。


sutaba
Hibilogよりhttp://www.aokiu.com/2013/02/25/starbucks/



太宰府は梅のまちです。
ここで道真公に思いをはせ、身近に学生がいれば学業成就を願い、また自分を見直すのもいいかもしれません。

たいへんにぎわっていますが、ちょっとしたところに静寂があり、気分を新たにすることができるでしょう。


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