ダイエットの常識!?脂肪を燃やす褐色脂肪細胞は増やせる?
ダイエットをしてもなかなか体重が落ちない・・
とお悩みの方も多いと思います。
加齢とともに、普通に生活しているだけで
消費されるエネルギーである基礎代謝が落ちてしまいます。
つまり、若い時と同じような生活や運動をしていると
じわじわと脂肪が蓄積され、いつのまにかゆるんだ
一回り大きめの体になってしまうのです。
では、どのような運動をすれば効率的にダイエットできるのでしょうか。
ご存知のように褐色脂肪細胞は脂肪を燃やすと言われています。
効率的なダイエットのために褐色脂肪細胞を増やすことはできるのでしょうか。
また褐色脂肪細胞の増やし方なんて有るのでしょうか。
褐色脂肪細胞とは?
ここで、キーとなるのが褐色脂肪細胞なのです。脂肪には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞がありますが
エネルギーを燃やす細胞のことを褐色脂肪細胞といいます。
体が寒さを感じると、エネルギーを貯える細胞である白色脂肪細胞から
褐色脂肪細胞が燃料を受け取りそれを燃やして熱を生み出し体温を上げていくのです。
つまり褐色脂肪細胞は、脂肪と名前はつきますが、脂肪を燃焼する細胞なのです。
この褐色脂肪細胞は肩甲骨間, 腋窩, 後頚部, 心臓, 腎臓の周囲に存在しています。
この脂肪は、交感神経系の支配のもとに組織内で脂肪を酸化分解して熱を発生させ
寒さから臓器を守ったり、過食した後の余分なエネルギーを熱として体外へ放散したり
といったラジエーターとしての働きもあります。
褐色脂肪細胞は限られた場所にしか存在せず
しかも、成人で40グラムほどしかない貴重な脂肪です。
少ない褐色脂肪細胞は、全身いたるところにある白色脂肪細胞を
豊富にあるミトコンドリア内で燃やします。
その結果、熱を生み出し、カロリーを消費するのです。

どうしたら褐色脂肪細胞を増やせるの?
褐色脂肪細胞を一番たくさん持っているのは、赤ちゃんです。そして、成長に連れ徐々に褐色脂肪細胞の数が減り
成人では赤ちゃんの頃の4割程度まで減少するそうです。
赤ちゃんは自分で服を着たり脱いだり
部屋のエアコンを調節するといった温度調整ができないので
体温調節の機能の一つでもある褐色脂肪細胞が多く存在するのです。
現時点では残念ながら、遺伝子を操作すれば褐色脂肪細胞を増やすことができる
ということは分かっていますが、実用の段階には至っていません。
減っていくのをただ待っているしかできないのか?
と思われるかもしれませんが、そうではないのです。
褐色脂肪細胞の数はそのままでも活性化させる方法があるのです。
褐色脂肪細胞を活性化させるとは?
同じ数しかない、もしくは減少しつつある褐色脂肪細胞でもその一つ一つが活発に働くようになったら、エネルギー効率が良くなり
いつもの生活・運動量で痩せることができると言えます。
では、褐色脂肪細胞を活性化させる方法についてみていきましょう。

褐色脂肪細胞を活性化させる方法とは?
先程述べましたように、褐色脂肪細胞は心臓や腎臓の周り、首の周り、脇の下、肩甲骨の間といった
限られた場所にしか付いていません。
首筋は、褐色脂肪細胞そのものが多く集まっている部分ですから
この部分に冷たいシャワーを浴びることで褐色脂肪細胞が刺激されます。
また、冷たい水と温かいお湯を交互に5回程度繰り返して浴びるのも
褐色脂肪細胞を刺激する方法の一つです。
体を冷やすのではなく、冷たさを感じて褐色脂肪細胞を刺激することが目的ですので
冷やし過ぎないように気を付けましょう。
特に、冷たい水とお湯を交互に浴びる方法は
血圧に変化が起こりますから充分注意が必要です。
逆に、体に熱を与えることで、ヒートショックプロテイン(HSP)が増えます。
これも褐色脂肪細胞の活性化に有効ですので
熱めのシャワーを肩甲骨付近に30秒程かけるのも効果的です。
熱による刺激だけではなく、肩甲骨を動かすことで褐色脂肪細胞を活発にし
脂肪を燃やしやすい体をつくることもできます。
肩甲骨を動かすと褐色脂肪細胞を刺激するだけでなく、リンパの流れがよくなり
むくみやセルライトを取り除く効果も期待できます。
肩甲骨ストレッチの動画です。
シャワーや着替えの必要もないので
どこでも気軽に肩甲骨を動かして褐色脂肪細胞を刺激し
すっきりとした美しい体を作っていきましょう。