和食 無形文化遺産登録 日本人の伝統的な食文化

教育や科学、文化の発展と推進を目的として設立された「ユネスコ」。
その活動として、「世界遺産」「無形文化遺産」の登録が広く知られています。

2013年は富士山が世界遺産に、和食が無形文化遺産に登録され
日本中で大きな関心を集めました。

ここでは、世界遺産と無形文化遺産の違いについてご紹介してから
和食が登録されるまでの経緯や定義などについてまとめたいと思います。

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建造物などは「世界遺産」形がないものは「無形文化遺産」

「国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)」は、教育、科学、文化の発展と推進を目的として
1946年に設立された国際連合の専門機関です。

活動にあたっては、重点的に推進する目標として
「万人のための基礎教育」
「文化の多様性の保護および文明間対話の促進」
などを定めています。

それに基づき、たとえば前者に関しては識字率の向上や義務教育の普及のための活動
後者については世界遺産の登録と保護、文化多様性条約の採択などを実施しています。

2013年11月現在の加盟国は195カ国であり、準加盟は9地域です。
日本は1951年に正式に加盟しました。

さて、ここではユネスコの活動として「世界遺産」と「無形文化遺産」を
ご紹介したいと思います。

2013年には富士山が世界遺産に登録され、和食が無形文化遺産に登録されました。
両者の違いについて、ここでまとめていきます。

まず、世界遺産とは、1972年のユネスコ総会で採択された
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」に基づいて
「世界遺産リスト」に登録されたものを指します。
そして、遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ物件
つまり移動が不可能な不動産やそれに準ずるものが対象となっています。

一方で、無形文化遺産民俗文化財や口承伝統などの無形のものを保護対象としています。

これは、2003年のユネスコ総会で採択された「無形文化遺産の保護に関する条約」において
「無形文化遺産とは、慣習、描写、表現、知識及び技術並びに
それらに関連する器具、物品、加工品及び文化的空間であって
社会、集団及び場合によっては個人が自己の文化遺産の一部として認めるものをいう」

と定義されています。

登録されているものは多岐に渡っており
中国の活版印刷技術日本の歌舞伎メキシコの伝統料理などがあります。

その中でも、注目を浴びているのが2013年に登録された
「和食 日本人の伝統的な食文化」です。



wasyoku



和食が世界遺産登録されるまでの流れ

さて、和食が無形文化遺産に登録されたのは、2013年12月のことです。
登録に向けては政府が主体となって、さまざまな準備を進めていきました。

まず、2011年7月から11月にかけて
「日本食文化の世界無形遺産登録に向けた検討会」
が行われました。

これは、ユネスコに申請書を提出するに当たり、無形文化遺産保護条約の制度を調査し
申請内容を検討するために有識者によって行われた検討会です。

その後2012年1月から2月にかけて、「文化審議会」が行われ
ユネスコへの申請に先立って文化審議会に審議内容を諮りました。

そして、翌月には「ユネスコへの申請書の提出」が行われました。
ユネスコに対して政府として申請書を提出し
このとき1593もの関係団体などが申請に同意しました。
そして、2013年10月に「補助機関による勧告の公表」がされました。

これは、12月に開催される政府間委員会に先立ち、補助機関による事前審査がなされ
その審査結果を勧告するというものです。

そして2013年12月に「政府間委員会における審査と登録決定」となりました。
条約締約国のうち代表24カ国からなる政府間委員会において
補助機関による勧告を踏まえて審査された結果、晴れて「和食」の登録が決定されました。

このような流れで無形文化遺産に登録され
多くの雑誌や新聞などで和食の魅力について取り上げられるようになりました。


「和食」のユネスコ世界無形文化遺産登録を決定(13/12/05)




定義が難しい和食だが無形文化遺産では4つのポイントを指定

さて、「日本料理」や「和食」という言葉は
日本独特の料理法を用いた日本独特の料理群を指します


しかし、何をもってそう判断するかはさまざまであり
明確な定義は存在していません。

日本では料理を「和・洋・中」と分類することが多いですが
いわゆるジャンクフードやB級グルメなどの定義や分類はあいまいになっています。
ユネスコの無形文化遺産においては、以下の4点を和食の特徴として定義しています。

□・多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
□・栄養バランスに優れた健康的食生活
□・自然の美しさや季節の移ろいの表現
□・正月などの年中行事との密接な関わり


このような【「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」】
無形文化遺産として登録されました。

最近では日本においても食生活が欧米化してきているため
伝統的な和食に馴染みがない方も少なくありません。

無形文化遺産登録を機に、普段の食卓について再考してみてはいかがでしょうか?


ハレの料理・日本の祝い料理 japanese congratulate food


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