ズッキーニラタトゥイユの作り方 夏の定番野菜料理
気温が上がってくるにつれて
夏野菜が恋しくなってきますね。
ズッキーニはカボチャの一種で
夏野菜として知られています。
加熱して食べることが多く
煮込んだり炒めたりするのが一般的な調理法です。
おいしいズッキーニの選び方や家庭での保存方法
簡単に作れる「ラタトゥイユ」のレシピをご紹介します。
夏の常備菜としてオススメなので
ぜひ作ってみてくださいね!
きゅうりに似ているけどカボチャの仲間
ズッキーニはウリ科カボチャ属の野菜です。見た目はきゅうりに似ていますが、カボチャの仲間です。
また、色は主に緑色のものと黄色のものがあります。
ズッキーニの原産地は明確には特定されていませんが
メキシコに存在した巨大カボチャが祖先種ではないか
と考えられています。
ヨーロッパに持ち込まれたのは植民地支配が活発になった
16世紀ごろでしたが、
本格的に普及したのは20世紀に入ってからである
とされています。
ズッキーニが現在の細長い形状の果実になったのは
19世紀後半でありイタリアで改良が行われました。
未成熟の果実や花を食用とし、夏が旬の野菜です。
日本のスーパーではきゅうりを一回りほど太くしたものが
主に販売されていますが、品種によっては洋ナシ型や
球形のズッキーニなどもあります。
続いては、ズッキーニの主な品種を
4つご紹介していきたいと思います。
○・グリーントスカ:細長い形の緑果種 ○・オーラム :細長い形の黄果種 ○・ゴールディー :全体的に黄色で、ヘタに近い部分が緑色の球形種 ○・アラジン :「スキャローブ」とも呼ばれる薄緑色の いびつな円盤型で 見た目から「UFOカボチャ」とも呼ばれる品種 |
ズッキーニは開花して4~5日後の未成熟の果実を食用とします。
成長すると繊維質が多くなるため、食用には適さなくなります。
きゅうりと比べて皮がやや硬いため、主に加熱調理が行われます。
ズッキーニはフランス料理やイタリア料理の食材として一般的で
煮込み料理のほか、油との相性も良いのでソテーやフライにも向いています。
また、生で食べる場合は、果皮を剥くか薄くスライスします。
買ったら早めに調理・消費するのが基本
それでは、スーパーなどでズッキーニを選ぶ際のチェックポイントについてご紹介していきたいと思います。
1つめは、切り口が新しく皮にツヤのあるもの。
2つめは、太さが均一であまり大き過ぎないものです。
ズッキーニは古くなると実がスカスカになってしまうので
3~4日を目安になるべく早く食べるほうが良いでしょう。
そして購入したらラップや新聞紙などに包んで
涼しくて風通しの良いところ
あるいは冷蔵庫の野菜室で保存するようにします。
ズッキーニは低温や乾燥に弱いため、そのまま冷蔵庫に入れると
鮮度が落ちやすくなるので注意が必要です。
さて、ズッキーニはカボチャの一種ではありますが
カボチャよりも水分が多く低カロリーであることが特徴です。
そのため、ダイエット中の方にオススメの食材だと言えます。
ほかの野菜と比べて特に栄養が豊富という訳ではありませんが
カリウムやカロテン、ビタミンCや葉酸などが適度に含まれています。
カリウムには血圧降下や利尿効果が期待できますが
夏野菜のトマトやきゅうり、なすよりも多く含まれています。
また、カロテンは皮膚や粘膜を強くする働きがあり
油を使って調理をすると体に吸収されやすくなります。
ビタミンCは免疫力を高めたりシミを防いだりする効果があります。
また、葉酸はほうれん草やグレープフルーツにも含まれていて
貧血予防・改善や胎児の先天性障害のリスクを下げる作用があります。
夏野菜をたくさん煮込んだ簡単ラタトゥイユ
それでは、夏に食べたいズッキーニ料理の定番「ラタトゥイユ」の簡単レシピをご紹介したいと思います。

【材料】 ○・ズッキーニ 1本 ○・玉ねぎ 1個 ○・なす 2本 ○・にんにく 1個 ○・トマト缶 1缶 ○・塩・こしょう 少々 ○・オリーブオイル ○・固形洋風スープの素 1個 ○・水 100cc 【作り方】 ■(1) ズッキーニは一口大の乱切り、玉ねぎはくし型切り なすは1.5cm厚の輪切りにします。 にんにくは手でつぶします。 ■(2) フライパンにオリーブオイルを熱し 野菜を炒めます。 ■(3) トマト缶と水、固形洋風スープの素を入れ 中火で野菜が柔らかくなるまで煮ます。 ■(4) 塩・こしょうで味を調えます。 |
このレシピはどの家庭にもある調味料のみを使うので
簡単に作ることができます。
本格派の方はローリエなどのハーブや、パプリカやカボチャなど
他の野菜も加えると良いと思います。
出来上がったら冷蔵庫で保存すれば3~4日は日持ちします。
我が家でも、夏には圧力鍋を使って大量にラタトゥイユを作っています。
夏野菜の恵みが詰まった1品ですので
ぜひ皆さんもご家庭で作ってみてくださいね!