クリスマス オーナメントの意味と由来
12月が近づくと、雑貨屋さんなどでは
緑と赤のクリスマス用オーナメントが増えていきます。
大きいクリスマスツリーは子どもたちの憧れですが
最近ではコンパクトでもとても綺麗なオーナメントも数多く売られているため
どのように部屋を飾るか迷ってしまいますね。
今回は、オーナメント選びの参考になるかもしれない
クリスマスオーナメントの由来や意味についてのお話しです。
クリスマスツリーはどこから来たのか?
オーナメントとは一般に、飾り、装飾、装飾品、飾り罫を指します。意味を広く取ると、インテリアやデザイングッズ、置物、小物、なども入ります。
クリスマスのオーナメントといえば
やはり一番に浮かぶのはクリスマスツリーでしょう。
クリスマスツリーに飾る物もオーナメントですが
ツリー自体もオーナメントですね。
家庭用は作り物のツリーが多いですが
本場アメリカなどを見るとわかるように、もとは本物の木を使っていました。
なかでも多く用いられたのが、モミの木です。
この理由には諸説ありますが、まず共通しているの
は常緑の針葉樹であるモミの木が「永遠の命の象徴」であるという点です。
『クリスマスの起源』の著者、O・クルマンによると
中世の聖夜の降誕祭で演じられたアダムとイヴの舞台で使われる「知恵の樹」として
冬に葉が落ちてしまうリンゴの代わりにモミの木が使われたのが由来とされています。
一方で、ツリーの起源は8世紀のドイツに遡るという説もあります。
古代ケルトの僧ドルイドは、かつてオークの木を崇拝し生贄に幼児を捧げていました。
それを哀れに思ったイングランドの伝道者ボニファテウスが
彼らを止めるためにオークを切り倒したところ
その間からモミの若木が生えてきました。
この奇跡を記念して、以来ドイツではクリスマスにモミの木を
植えるようになったといいます。
また、アメリカでは16世紀にプロテスタントのマルティン・ルターが
イヴ礼拝の帰りに見た無数の星の輝きに感動し
それを子どもたちに伝えるため家の中に木を持ち込み
火を灯したロウソクを飾ったのがクシスマスツリーの始まりといわれています。

クリスマスツリーのオーナメントには一つ一つに意味がある
クリスマスツリーには、カラフルなたくさんの飾りが不可欠です。ですが、その一つ一つにきちんと意味があることを知っている人は
意外と少ないのではないでしょうか。
例えば、飾りの中でも欠かせない頂点の星。
これは、キリスト降誕を知らせたベツレヘムの星を表しています。
イギリスなどでは、クリスマスエンジェルという天使の人形を飾ることもあります。
リンゴの実の飾りは、昔は本物を使っていました。
これは、アダムとイヴの伝説にある知恵の実を表しています。
今ではオーナメントボール(光沢のあるメッキボールやグラスボール)
に変わるところも多いですが、このボールも色ごとに意味があります。
赤はキリストの血、白は純潔、金銀はキリストの気高さや高貴さを表すといった具合です。
飾りの中でもクリスマス特有といえる杖型のキャンディーは
キリストが例えられる羊飼いの象徴です。
また、食用には向きそうもない程の硬さは
キリストの固い守りとキリストに対する堅い信仰を表しています。
かつては純潔の象徴である白一色でしたが
後にキリストが流した血の数に合わせて4本の赤いラインが引かれるようになりました。
このような由来を語りながら家族で飾りつけをすれば
クリスマスのひと時にいつもとは一味違った楽しみを加えられそうですね。

外国のオーナメントはどんなもの?
アメリカでは、クリスマスオーナメントは毎年一つずつ増やしていくのが一般的です。そこには家族の思い出を記す意味があり、例えば妊娠すれば妊婦の人形を飾り
赤ちゃんが生まれれば「Baby first Christmas」と刻まれたオーナメントを飾ります。
また、オーナメントをギフトとして贈るのも一般的で家庭では一際喜ばれます。
他にも、昔ながらのクリスマスツリーを飾るところでは
リンゴやクッキーなどのオーナメントに本物が使われます。
これは、キリストの誕生と共に人の罪が贖われ
罪の象徴であるリンゴや聖餐式のパンを表すクッキーを食べることで
罪が許されることを表すためだったといわれています。
今年は少し頑張って、本物のクッキーなどを飾ってみるのも面白いかもしれませんね。
東急ハンズのクリスマスツリーの飾り方3部作の動画です。
step01クリスマスツリーの組み立て方
step02クリスマスツリー・ライトの飾り方
step03クリスマスツリー・オーナメントの飾り方
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